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2009年03月04日(水) 01時42分

麻生首相、今月末に訪中 ガス田、ギョーザを協議東京新聞

 【北京4日共同】日中両政府は、麻生太郎首相が今月末に訪中し、胡錦濤国家主席や温家宝首相との首脳会談を行う方向で最終調整に入った。日中関係筋が3日、明らかにした。28、29の両日を軸に日程を決める方針。

 今回の訪中は、昨年5月に決まった年に1度の首脳相互訪問の一環。東シナ海ガス田共同開発や中国製ギョーザ中毒事件について協議する方針だが、中国側は麻生首相が尖閣諸島(中国名・釣魚島)について日米安保条約の対象と発言したことで不信感を強めており、成果が出るかどうかは不透明だ。

 首脳会談では、ガス田問題で条約締結交渉の開始時期について協議するほか、ギョーザ事件については、麻生首相が早期の真相究明の重要性を強調する方針。アジアの金融危機克服や地球温暖化対策では、日中が協力することを確認する。

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議を進展させ、協議を通じて拉致問題も解決していく方針も確認。さらに麻生首相は中国側に、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りへの支援を要請する方針。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030301000956.html