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2009年03月04日(水) 01時00分

名古屋市長選に影響の可能性、民主・河村氏は「ノーコメント」 東京新聞

 民主党の小沢一郎代表の公設第一秘書が逮捕されたことは、投票まで50日余となった名古屋市長選に影響を及ぼす可能性もある。

 「相手は東京地検。第一秘書(の逮捕)だけで済むか」と民主の名古屋市議は不安げな表情をみせる。

 民主からは河村たかし衆院議員(60)=愛知1区=が出馬する予定で、党の候補者選びで河村氏一本化への流れをつくったのは小沢氏だった。3日に党本部で小沢代表と面会したばかりの河村氏は「ノーコメント」。別の市議は「1日や2日で騒ぎが収まればよいが、長引くようだと影響が出る」と語った。

 一方、自民党の支援を受ける細川昌彦・元中京大教授(54)は「自分の選挙に有利かどうかは分からない。事件が政治不信を招き、有権者の政治離れにつながるのは残念」と話した。自民市議は「小沢氏は、もともと自民の『うみの部分』を持ったまま、党を離れた。ダーティーなイメージがある」と指摘。「そういう人物がトップを務める党の体質を攻撃できそうだ」と話す。

 共産党などの推薦を受ける愛知県商工団体連合会長の太田義郎氏(65)は「大企業から違法な金をもらって、国民生活を大事にする政治ができるのか」と批判。「民主党も自民党と同じ体質だと露呈し、政治不信が一層広がる」と予測する。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030490005914.html