経済危機の中、フランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン」で知られるLVJグループ(東京)が出店計画を撤回した東京・銀座の一等地に、米カジュアル衣料ブランドの「ギャップ」が大型店を出すことが4日、分かった。
高級ブランドが苦戦を強いられる一方で、ギャップや日本の「ユニクロ」など比較的安価なカジュアルブランドが好調なファッション業界の現状を象徴する動きといえそうだ。
ギャップジャパン(東京)によると、ギャップの新しい銀座店は2011年2月、ルイ・ヴィトンが出店を計画していた数寄屋橋交差点近くの「ヒューリック数寄屋橋ビル(仮称)」にオープン。大人から子ども向けまで、幅広い商品をそろえる。今年11月に東京・原宿に開業予定の新店とともに、日本での拠点となる。
ギャップは1995年の日本上陸以来、常に銀座と原宿に店を持ち続けており、同社は「銀座は思い入れのある場所。いろいろな候補地を探す中で出店を決めた」と話している。