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2009年03月04日(水) 16時45分

東京株、3日ぶり反発 市場関係者「先行きは不透明」東京新聞

 4日の東京株式市場は、政府の株価対策実施への期待や、香港、上海などアジアの主要株式市場の上昇を背景に、午後に入って輸出関連株などが買い戻された。日経平均株価(225種)の終値は、前日比61円24銭高の7290円96銭と、3営業日ぶりに反発。全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も5・24ポイント高の732・04。出来高は約21億2400万株。

 前日の米国株式の下落を受け、朝方は幅広い業種の銘柄が売られた。午前の平均株価は一時、125円09銭安の7104円63銭まで下落。1982年10月7日の終値7114円64銭を下回り、約27年ぶりの安値水準に下げる場面もあった。

 午後は、中国が追加の景気対策を打ち出すとの観測が市場に伝わったことなどで平均株価は上昇に転じた。公的年金資金とみられる買いも支えになった。鉄鋼、機械、電機株が買われた。

 ただ市場関係者は「週内に米国で重要な経済指標の発表があり、先行き不透明感は強い」(大手証券)と話していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030401000127.html