【ワシントン3日共同】国際通貨基金(IMF)は3日、インド、パキスタンやアフリカなどの低所得国は世界的な金融危機の打撃により、2009年に少なくとも合計250億ドル(約2兆4000億円)、最悪の場合は1380億ドルの追加資金が必要になると試算した報告書を発表した。
IMFの低所得国向け金融支援は07年の6億ドルから08年に54億ドルに急増したが、09年はさらに増加するとの見通しを示した。
報告書は、低所得国は世界経済の悪化を受け輸出が減少し、外国からの直接投資や資金流入も縮小していると指摘。多くの低所得国で国際収支が悪化し、資金不足に陥る懸念があるとしている。