【ブリュッセル4日共同】オランダ・アムステルダムのスキポール空港付近で先月25日、トルコ航空の旅客機ボーイング737−800型が墜落、9人が死亡した事故で、オランダの事故調査当局は4日、着陸直前に高度計が故障し、正常な飛行ができなくなったことが原因だった可能性が高いと発表した。
当局によると、事故機は乗客・乗員135人を乗せ、自動操縦で着陸体勢に入ったが、高度計の故障のため、自動的に減速させる機能が働いてエンジンに送られる燃料の量が急速に減少。異常に気付いた機長が手動操縦で高度を回復しようとしたものの間に合わなかったとみられる。
事故機は過去に2回、高度計を修理したことがあったという。当局は製造元の米ボーイング社に安全確認を行うよう要求した。
事故機にはトルコ、オランダのほか米国、英国、台湾などの乗客が乗っており、トルコと米国の計9人が死亡、80人以上が重軽傷を負った。