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2009年03月04日(水) 20時21分

ミサイル発射「好ましくない」 米中両国が協調して対応東京新聞

 【北京4日共同】北朝鮮担当のボスワース米特別代表は4日、6カ国協議議長国・中国の楊潔☆外相と北京で会談した。会談後、ボスワース氏は記者団に対し、北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルの発射について「米中ともに好ましくないと考えている」と述べ、発射阻止に向けて両国が協調して対応する姿勢を示した。

 ボスワース氏は、6カ国協議を「できるだけ早期に再開することが重要」との認識を中国側と共有したと説明。米政府内で対北朝鮮政策の検討作業が続いているとしながらも、6カ国協議は「朝鮮半島で起きていることに対処するための取り組みの中心となる」と言明し、弾道ミサイルなどの諸懸案も同協議の枠組みで積極的に取り上げる考えを示した。

 特別代表就任から間を置かずに関係国歴訪に踏み切った理由については、朝鮮半島の問題への対応を「米国が重視していることを示すため」に、オバマ大統領とクリントン国務長官から指示を受けたという。

 ボスワース氏は5日に日本、7日には韓国へ移動して6カ国協議の両国代表と会談するほか、ソウル入りするロシア首席代表のボロダフキン外務次官とも接触する。(注)☆は竹カンムリに后の一口が虎

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030401000706.html