【ワシントン3日共同】オバマ米大統領は3日、ホワイトハウスでブラウン英首相と会談し、世界経済危機に対処するため4月2日にロンドンで開かれる20カ国・地域(G20)の第2回首脳会合(金融サミット)の成功に向け、各国の協調行動を強化することで一致した。サミットではグローバル化の時代に沿った国際金融の新たな規制指針の確立を目指す。
ブラウン首相は各国の協調行動を通じ、経済危機の克服を目指す行動計画「グローバル・ニューディール」を提唱。オバマ大統領は「大半の国々はなお(大恐慌に見舞われた)1930年代の規制システムを維持している」と述べ、同計画の柱である景気対策や金融規制に関する政策協調を支持した。
オバマ大統領は会談後の共同記者会見で、サミット翌日から2日間、フランスとドイツで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議までに新たなアフガニスタン政策を打ち出していくと表明。それらの集大成として会議に諮るアフガン包括戦略については、英国などの協力を得ながら策定を進めると述べた。