【ワシントン3日共同】ゲーツ米国防長官は3日、フランスのモラン国防相と国防総省で会談し、治安悪化が続くアフガニスタンへの対応に関し、米仏を含む外国部隊の撤退論議は時期尚早との認識を示した。
会談後の共同記者会見で、ゲーツ長官は「アフガンでの任務完了を誰もが望むが、近い将来そういうことは起きない。撤退期限について現時点で確実なことは言えない」と指摘。フランスをはじめとする同盟国に今後も行政、警察、経済など非軍事分野の支援を求めていく考えを示した。
モラン国防相は「われわれは必要な限り駐留するが、いつまでも駐留していたいとは思わない」と早期撤退の道を探る考えを示し、米側との温度差をうかがわせた。現在アフガンに約3000人の部隊を派遣しているフランス国内には早期撤退論が根強い。