サッカーのイングランド代表ベッカムらが使用して話題になった酸素カプセルがドーピング違反にあたる恐れがあるとして北京五輪前に使用自粛を促した日本アンチ・ドーピング機構(JADA)と、これにより売り上げ損失が出たとして約10億円の損害賠償を求める提訴の準備を進めていた米国のカプセル販売業者が、和解に向けて近く会談する予定であることが4日、分かった。
JADAは3日の理事会で、酸素カプセルのうち、酸素濃度を変えずに空気圧を高める健康器具でベッカムらが使った「高気圧カプセル」は現時点ではドーピング違反にならないとの見解を明確にした。これを受け、販売業者の日本法人は「JADAと和解してカプセルの使用許可をもらい、提訴を取りやめるのがベストの選択」との考えを示した。