Jリーグのクラブ間の移籍で、早ければ来季から国際サッカー連盟(FIFA)の基準に従い契約期間満了選手の移籍金が撤廃される。Jリーグの鬼武健二チェアマンは4日、「遅かれ早かれそうなる。FIFAのルールだから、やらなければならない」と話した。6月の日本サッカー協会評議員会で規約改正が検討される見込み。
現行では30歳未満の選手がクラブを移籍する場合、契約満了後でも年齢を基に算出される移籍金が発生するが、FIFAのルールでは移籍金はない。Jリーグ選手協会は、国際基準を採用すれば、移籍の活性化や有力選手の年俸アップが見込めることから、早期実施を求めていた。
一方で、新制度では主力以外の選手の年俸抑制や保有選手数の縮小、クラブ間の格差拡大も懸念される。Jリーグの羽生英之事務局長は「移行のタイミングが難しい。すべての選手にとって幸せな制度ではない」と話した。