山形県三川町の食品加工販売会社「竹原田ファーム」がもち製品の賞味期限を偽装していた問題で、同社が2007年10月から今年1月までの間、精米した日を偽って表示したコメ約9トンを群馬県や横浜市のスーパーに販売していたことが4日、分かった。山形県は同日、同社に日本農林規格(JAS)法に基づく改善指示を出した。
県によると、竹原田ファームは「こしひかり」や「ひとめぼれ」など約9トンについて、実際には精米していない出荷日を精米日と偽って表示していた。同社は01年4月から偽装を続けていたという。
また今年1月13日に精米したもち米18キロには、2月3日に精米したとの表示シールに張り替えて偽装し、横浜市のスーパーなどに販売した。
竹原田ファームの斎藤勝洋社長は「わたしにすべての責任がある。法の認識が極めて不十分だった。県の指示を重く受け止め、再発防止を徹底したい」と話している。