愛知県豊橋市の農場で鳥インフルエンザが発生した問題で、県と農林水産省は4日、当初感染が確認されたウズラ農場とは別の農場で検出されたウイルスが高病原性のH7型と判明したと発表した。ウズラの大量死は確認されておらず、感染力の弱い弱毒性とみられる。
県内でH7型ウイルスが確認されたのは、先月のケースに続き2例目。
県は2カ所目の農場についても消毒作業や、飼育中のウズラ約27万羽の処分を予定。周辺の9農場で感染を広げる恐れのある家禽や卵の移動制限やウイルス検査を行う。
愛知県は2月27日、最初のウズラ農場で感染を確認。約26万羽を処分する一方、半径5キロ以内の農場24カ所で家禽のウイルス検査などを実施。ウズラを扱う農場8カ所のうち1カ所で、新たに高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された。
ほかに農場4カ所のウズラの抗体検査で、過去の感染歴を示す陽性反応が出たが、ウイルス自体は検出されず死滅したとみられる。