昨年9月に新潟県佐渡市で放鳥されたトキ10羽のうち1羽が4日、長野県木島平村で目撃された。環境省の長野自然環境事務所の職員が、足輪から最初に本州に渡った3歳の雌と確認。2日に長野市で見つかったトキと同じトキとみられる。
今回の目撃場所は長野市から北東に約30キロ。トキは水田で餌を食べたり、トンビとカラス約20羽の中を縫うように、フワフワと飛んだりしていた。
木島平村診療所(同村上木島)の豊川貴司院長(47)は「最初に姿を見たのは2日午後で、最初はサギかと思ったが、顔が赤いのを見てトキと確信した。田んぼで悠然と餌をついばんでいた」と話した。