愛知県西尾市民病院で行われた同市の男性(68)の大腸の腫瘍(しゅよう)摘出手術で、医師が十二指腸を傷つけ、男性が4日後に急性腹膜炎で亡くなっていたことが4日分かった。同病院は3日、近藤照夫院長らが遺族を訪ねて謝罪。医療事故調査委員会を設置、4日夕に市議会市民病院改革特別委員会で経過を説明する。
男性は、検査で大腸に良性の腫瘍が見つかり、2月24日に手術目的で入院。26日には腹腔(ふくくう)鏡を使った摘出手術が行われた。術後は発熱が続き、3月2日には吐血や呼吸困難になるなど容体が急変した。
同病院が同日午後に緊急手術したところ、十二指腸に穴が開いていることが判明。集中治療をしたが、同日深夜に亡くなった。病院側は「26日の手術で損傷した可能性が高い」と医療ミスを認めている。
(中日新聞)