名古屋市の女性=当時(87)=が、こんにゃくゼリーをのどに詰まらせ窒息死したのは製品安全性を欠いていたためとして、女性の長女(60)=名古屋市=が4日までに、製造した「マンナンライフ」(群馬県富岡市)に2900万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。
訴状によると、2005年8月、女性はゼリーをのどに詰まらせ、呼吸不全で死亡。女性は脳出血による半身まひだったため、長女が容器を開けて食べさせたという。
原告側はゼリーは弾力性が高く、一口で口に吸い込む容器構造だったため、のどに詰まりやすかったなどと指摘。「警告表示も不十分で安全性を欠いていた」とした。
同社によると、1991年にミニカップタイプのゼリーの販売を開始。昨年10月には製造を一時停止し、ゼリーの弾力性を低くし、警告マークを拡大して同11月に製造を再開している。同社は「弁護士を通じて対応しており、詳細はコメントできない」としている。