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2009年03月04日(水) 12時19分

人工呼吸器、一時低酸素に 岡山の病院で患者16人東京新聞

 岡山県津山市の津山中央病院で2月、人工呼吸器に酸素を送る設備に異常があり、患者16人の呼吸器の酸素濃度が一時急激に低下したことが4日、分かった。携帯ボンベで酸素を送る緊急措置を取り、患者の容体に大きな影響はなかった。

 病院は近く、医療事故の情報収集を行う「日本医療機能評価機構」にトラブルを報告する。

 病院によると、2月14日午後2時半ごろ、集中治療室(ICU)で患者の人工呼吸器の酸素濃度が低下していることに医師が気付いた。病院内の患者が付けたすべての呼吸器の濃度が下がっており、酸素の供給源を携帯ボンベに切り替えた。

 設備は岩谷産業(大阪市)製。同社広報・社会関連部によると、窒素と酸素の各タンクから酸素と混合空気を2つの配管で院内に供給している。何らかの原因で酸素タンクの緊急遮断弁が下がって供給が約4分間止まり、通常99・5%の酸素濃度が最低の20−30%まで下がった。予備装置も作動しなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030401000271.html