群馬県太田市の清水聖義市長宅にダンプカー2台で突っ込んだとして、暴力行為法違反などの罪に問われた3人の判決で、前橋地裁は4日、指定暴力団山口組系組員石政九被告(46)に懲役2年2月(求刑懲役3年)を言い渡した。
ほかの2人は懲役1年6月(求刑懲役2年)、懲役1年6月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)とした。
三上潤裁判官は、石被告が所属していた暴力団の組長=器物損壊罪で起訴=が、市長に不満を持つ病院の事務長=同=から依頼され、石被告らに犯行を指示したと指摘。「民主主義社会を根幹から揺るがす危険を秘めた、極めて悪質な行為」と述べた。
判決によると、3人は2007年3月15日未明、ダンプカー2台を盗み、市長宅に突入して外塀や門柱を破壊した。