低迷する地域経済への刺激策として自治体が支援するプレミアム(特典)付き商品券が、島根県内トップを切って27日、浜田、江津両市内で発売開始された。出足は好調な売れ行きだが、食品など日常必需品の購入に備える「生活防衛目的」の人が多いようだ。
浜田市殿町の市役所ロビーでは、午前10時の発売を前に200人が行列。限度額の10万円購入する人が多く、同市内6カ所で計1億円分のうち8205万円分が同日売れた。国の定額給付金が交付された後、2億円分が2次販売される。
同市の商品券は、浜田商議所が以前から発行するものに、市が一部を支援してプレミアムを上乗せする形。通常は特典がないため贈答用などの利用に限られていたが、「プレミアム券」が8月末まで使えるため、受け皿としての加盟店が約100店増えて計280店になった。
また、協同組合浜田スタンプ会(67店)のうち20店は、同日から商品券利用者に通常の5倍のスタンプ(特典)を付けるセールを始め「プレミアム券需要」の取り込みをねらっている。
江津市内では市が発行する2割のプレミアム付き商品券が江津商工会議所などで発売され、1億2000万円(額面1億4400万円)のうち4800万円分が同日中に売れた。
【写真説明】プレミアム商品券を買う行列ができた浜田市役所ロビー