記事登録
2009年02月28日(土) 10時01分

福山の放火殺人事件が結審中国新聞

 福山市三之丸町で2005年12月、夫で会社員辻祥一さん=当時(50)=を保険金目的で店舗に放火し殺害したとして、殺人と現住建造物等放火、詐欺などの罪に問われた同市山野町、飲食店経営辻富美恵被告(50)の公判が27日、広島地裁であり、弁護側が無罪を主張するなどして結審した。判決は3月27日の予定。

 弁護側は弁論で、「火災はストーブの不具合による失火などの可能性があり、放火とは断定できない」と主張。「仮に放火だとしても被告を犯人と断定できる直接証拠はない。被告と被害者の結婚は真摯(しんし)なもので、放火し、殺害する理由もなかった」として無罪を求めた。辻被告は最終意見陳述で、「私は殺害も放火もしていません。公正な判断をお願いします」と述べた。

 検察側は前回公判で無期懲役を求刑したが、殺人と現住建造物等放火などの罪で無期懲役を、詐欺罪1件で懲役1年6月をあらためて求刑した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902280001.html