酒に酔って警察署に保護した男性の現金を盗んだとして、福山東署は27日、同署地域課巡査長対馬啓介容疑者(31)=福山市引野町3丁目=を窃盗の疑いで逮捕した。
調べでは、対馬容疑者は26日午後10時20分ごろ、福山東署1階の行政室で、福山市の50歳代の会社員男性から預かった署長管理の11万円を盗んだ疑い。「はだか銭を見て、出来心で盗んだ」と供述しているという。
広島県警監察官室によると、対馬容疑者は減らそう犯罪運動の一環でパトロールに出ようとしていた同日午後9時50分ごろ、署内で男性の保護を手伝った。
約50分後、別の署員が男性から預かり、行政室のトレーに置いていた約13万円の一部がなくなっているのに気付いた。対馬容疑者に事情を聴いたところ、27日になって現金は同署5階のトイレの花瓶にあることを供述し、犯行を認めた。