大竹市の小瀬川河口で、シロウオ漁が始まった。卵とじや吸い物などで親しまれる春の味覚で、3月下旬ごろまで続く。
シロウオはこの時期になると、産卵のため満ち潮に乗って小瀬川を上る。漁は四つ手網を底に沈め、手前に敷いた白い板の上を通過して群が網に入るのを確認すると、勢いよく持ち上げる。同市元町の自宅前で60年以上、漁をする金子臻郎さん(70)は「たくさん獲れると面白い。近所に配って喜んでもらうのもうれしい」と笑顔を見せていた。
【写真説明】四つ手網に掛かったシロウオを、ひしゃくで集める金子さん(27日、大竹市の小瀬川)