広島大総合博物館は26日、東広島市のキャンパス内に生息する野鳥の観察会を初めて開いた。参加者は、「東広島の野鳥と自然に親しむ会」の会員の指導を受けて満喫。散策道を昨年4月に整備した博物館が「学外の人にも豊かな自然を楽しんでほしい」と企画した。
講師は、親しむ会の新名俊夫会長(71)=同市八本松町。約1時間半歩いて、キツツキ科のコゲラやカモ科のヨシガモなど20種類を紹介。市民や学生たち約50人は、双眼鏡やフィールドスコープをのぞいて「いたいた」「体の色がきれい」と喜んでいた。
観察会の前に講演会もあり、新名会長が「双眼鏡の倍率は7倍ぐらいの方が視野が広く鳥を見つけやすい」と助言。学内で見つけた絶滅危惧(きぐ)種のカモ科のトモエガモやヒドリガモなど約40種類の写真も見せて特徴を教えた。
【写真説明】新名さん(左端)から助言を受けながら野鳥を観察する参加者