笠岡地区消防組合の消防、救急職員らでつくる笠岡消防音楽隊が発足20周年を記念し、3月1日午後2時から笠岡市六番町の市民会館で初の単独コンサートを開く。隊員は「住民に演奏の上達ぶりと防火をアピールしたい」と意気込んでいる。
音楽隊は119人の職員のうち31—48歳の29人で構成。26日夜、同会館であったリハーサルでは、指揮者の黒川元治隊長(48)の下、真剣な表情で「世界に一つだけの花」や「時代劇メドレー(水戸黄門、大岡越前)」などの音合わせをした。
音楽隊は、1990年に笠岡湾干拓地でおかやま食と緑の博覧会が開かれることになり、「演奏で盛り上げよう」と88年11月、岡山県内の消防で4番目に結成した。ほとんどが未経験者で組合本部や寄島出張所など勤務場所、時間もバラバラながら、先輩から後輩への指導を通じて腕を磨き、毎年1月の笠岡市消防出初め式や10月の浅口市戦没者追悼式に出演している。
【写真説明】初の単独コンサートに向け、リハーサルに励む笠岡消防音楽隊