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2009年02月28日(土) 21時48分

大賀容疑者ら再逮捕へ 所得隠し、総額34億円に中国新聞

 キヤノン関連施設工事の受注をめぐる脱税事件で、大賀規久おおが・のりひさ容疑者(65)のコンサルタント会社「大光だいこう」(大分市)などグループ三社による所得隠し総額は約三十四億円に上ることが二十八日、関係者の話で分かった。東京地検特捜部は拘置期限の三月二日にも、法人税法違反容疑で大賀容疑者らを再逮捕し、鹿島からの裏金を秘匿した脱税工作の全体像について解明を進める。

 関係者によると、現在の逮捕容疑となっているグループ会社「ライトブラック」(同)による約二億九千万円の脱税を含め、免れた法人税は計約十億円とされ、大賀容疑者はすべて大筋で認めている。

 新たに脱税の疑いが持たれているのは、大光と、グループの内装工事会社「たくみ」(東京)の二社を受け皿に、二十億円余の所得を隠し、計約七億円を脱税したとされるルート。

 関係者はライト社のケースと同様、キヤノンが発注した大分市内の工場や大分県土地開発公社発注の工場用地造成工事などを受注できるよう仲介した鹿島から、謝礼として裏金を含む手数料を受領したとしている。

 一連の脱税工作は大賀容疑者が主導し、隠した所得の多くは自分や親族の名義でキヤノンを中心に複数銘柄の株購入資金に充てたとされる。

 事件では十三人が逮捕され、うち大光の元取締役の元大分県議会議長(80)ら三人は処分保留で釈放された。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902280233.html