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2009年02月28日(土) 21時48分

漢検協会に3回「C評価」 03—08年の文科省検査中国新聞

 財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市、大久保昇おおくぼ・のぼる理事長)が公益法人として認められない多額の利益を出していた問題で、文部科学省が二〇〇三—〇八年に実地検査した結果、「事業内容と実施状況」の項目で三回連続して三段階のうち最低の「C評価」を付けていたことが二十八日、分かった。

 文科省は「早急に改善すべきだ」と再三、指導。検査対象のうち、残りの「業務運営」「会計処理収支、資産」「予算と決算」の項目も検査を重ねるごとに悪化した。

 〇八年には全項目で改善が必要と通知し、改善計画の提出を求めた。

 しかし、協会は期限内に提出せず、昨年末までに提出した計画も同省は「不十分」としている。

 文科省によると、検査は〇三、〇四、〇六、〇八年の四回実施。〇四年以降の三回は「事業内容と実施状況」が「法令または寄付行為に反するなど早急に改善すべきもの」とするC評価だった。

 〇八年には、会計処理などの項目もC評価に。「業務運営」「予算と決算」は「改善を加えた方が良い」とするB評価となり、全項目から「改善の必要がない」とするA評価が消えた。

 この結果を通知する際、文科省は「収支決算額が約六十八億円に達しているが、公認会計士による監査を受けていない」などと具体的に問題点を記して早期改善を強く迫っていた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902280236.html