大阪府の史料研究家
カラー図面とともに見つかった別の設計図には「1876」と記されており、図面も同時期の作製とみられる。JRの研究機関「鉄道総合技術研究所」(東京都国分寺市)によると、同御料車ではこれまで、一八九三(明治二十六)年の簡略な図面が最古とされていた。同研究所は「日本の鉄道
御料車の図面は縦約九十五センチ、横約百三十センチで側面図や断面図、天皇が座るソファの配置のほか、車体の菊の御紋も描かれていた。
「STATE CARRIAGE FOR H.I.M. THE TENN
「1876」と書かれていたのは、御料車に使用されたサスペンションの設計図。御料車の図面も車両完成前後に作られたようだ。
御料車の実物は英国風の内外装に、橘や桜の扉絵など和風の図柄を採用。記録によると、製造の翌年、明治天皇らが京都—神戸間の鉄道開通式の際に乗車した。現在、鉄道博物館(さいたま市)に展示されている。
同博物館の
東野さんは昨年末、明治時代に技師として活躍した
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【写真説明】1876年に製造された天皇の特別列車「初代1号御料車」の外観や内装を詳細に描いたカラー図面=大阪府寝屋川市