ノルウェーのノーベル賞委員会(オスロ)は27日、今年のノーベル平和賞の候補者として過去最多の計205の個人・団体の推薦を受けたことを明らかにした。個人は172人で、団体は33組織。これまでの最多は、2005年の199個人・団体だった。
委員会は候補者名を明らかにしないが、AP通信は、オバマ米大統領やサルコジ・フランス大統領、ベトナム統一仏教会トップのティック・クアン・ド師らの名が挙がっているとみられている、と伝えた。
平和賞の対象は近年、ゴア元米副大統領ら地球温暖化対策などにまで拡大。それについて、平和構築活動への同賞授与を求めたスウェーデンの化学者ノーベル(1833—96年)の遺言に背くとの批判もあるが、ヤーグラン委員長(元ノルウェー首相)はロイター通信に対し「何を平和構築とするかは、100年前と今はまったく異なる」と指摘、幅広い視点で選考したい考えを示した。
候補者推薦は2月1日に締め切られた。10月に受賞者が発表され、12月10日に授賞式が行われる。(共同)
(2009年2月28日11時36分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090228-OHT1T00156.htm