アイルランドの格安航空ライアンエアはこのほど、機内で携帯電話が使える有料サービスを始めた。アラブ首長国連邦のエミレーツ航空が昨年同様のサービスを始めたが、英メディアによると格安航空では初めて。ただ、機内トイレの有料化構想まで浮上。携帯、トイレ有料化とも運賃を抑えながら増収を図るのが狙いだが、後者には反発や戸惑いが広がっている。
ライアンエアは20機に携帯のアンテナを設置。航空無線に影響しない微弱電波を機内に流し、通話やメールを可能にした。通話やデータは衛星経由で地上へ。通話料金は1分2—3ユーロ(約250—370円)。今後1年半で全170機で携帯を使えるようにする。
オレアリー最高経営責任者(CEO)は英BBC放送で27日、機内のトイレを「将来、ドアにコインを入れる」有料方式にするかもしれないと発言。BBC側が「小銭がない客はどうするのか」と突っ込むと、CEOは「開業以来、1ポンド(約140円)の硬貨も持たずに乗った客はいない」と反論した。
「トイレ有料化はやりすぎでは」との声も上がる中、同社は「すぐに導入する計画はない」と沈静化に努めた。(共同)
(2009年2月28日10時05分 スポーツ報知)
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