イタリアの科学ジャーナリスト、ピエロ・アンジェラ氏が、同国のルネサンス期の芸術家レオナルド・ダビンチ(1452—1519年)が鳥の飛行する様子を研究したノートから、ダビンチの30代の自画像である可能性が高い人物像を発見したと発表した。ANSA通信が27日、伝えた。
ダビンチはヘリコプターなどの飛行装置の開発を夢見て、数多くの鳥に関する研究ノートを残したが、人物像はその中から見つかった。ノート一面に書かれた文字の合間に、赤いチョークのようなもので描かれていた。
現存するダビンチの60歳前後のころの晩年の自画像と比較した結果、より若い時期に描かれたもので、顔の特徴などが一致した。
ノートの記述などから人物像が描かれた時期は、ダビンチの30代に当たる1482年から89年とみられる。アンジェラ氏は、自画像を描いた後、ダビンチがその紙を研究のためのノートに再利用したとみている。ダビンチは若いころ「この世で最高の美男子」と呼ばれていた。
発見の詳細は28日の国営イタリア放送の番組で明らかにされる予定。(共同)
(2009年2月28日10時05分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090228-OHT1T00097.htm