またしても「騒音おばさん」が登場した。茨城県警土浦署は27日までに、隣人の夫妻をどなり続けて名誉を傷つけたとして、土浦市内の無職・神保昭子容疑者(65)を名誉棄損の疑いで逮捕した。約10年前から「ウソつき!」「恥を知れ!」などと、どなる行為をスタートさせた神保容疑者は、民事訴訟での和解成立後も被害者に対する嫌がらせを続けていた。
布団を叩きながら「引っ越し、引っ越し、さっさと引っ越し! しばくぞ!」と叫ぶ主婦の姿が、日本中で話題を呼んだ事件から4年。土浦にも「騒音おばさん」がいたことが発覚した。
土浦署によると、神保容疑者の逮捕容疑は08年8月から今年1月にかけて、夫妻に対し「本当の悪なんだから。ウソをついて裁判まで起こしたヤツ。裁判所ではウソつきで通っている。恥を知れ!」などとどなり、名誉を傷つけた疑い。同署によると、神保容疑者は「どなったことは間違いないが、間違ったことはやっていない。悪いのは相手だ」と供述しているという。
すべては、1個のゴミ袋から始まった。約10年前、夫妻が自宅玄関先の路上に置いてあった落ち葉の入ったゴミ袋について、神保容疑者に「あなたがやったのか」と尋ねたのがきっかけとなってしまった。以降、神保容疑者は家の前の路上に立ち、道路を隔てた向かいに住む夫妻をどなり続けた。毎朝、夫妻が雨戸を明けた瞬間から約20分間も続けられ、時には落ち葉が入ったゴミ袋が置かれることもあったという。
約10年間にわたって被害を受けた夫妻は08年1月、水戸地裁土浦支部に、どなる行為の中止を求めた民事訴訟を起こし、翌月には和解が成立した。しかし、8月には行為が再開。その後もエスカレートした嫌がらせが続いたため、県警に告訴していた。
(2009年2月28日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090228-OHT1T00061.htm