神戸市交通局の市バス石屋川営業所(灘区)が昨年10〜12月、計83本の臨時バスを無断で運行して、運転手の超過勤務手当を申請し、約50人に計27万円の手当が支払われていたことがわかった。
市は、石屋川営業所長(53)ら4人を減給などの懲戒処分、1人を訓戒とした。
市によると、担当外の路線で臨時バスを運行するには、内規で市バス運輸サービス課や、担当営業所からの応援要請が必要だが、石屋川営業所は要請がないのに魚崎営業所(東灘区)の路線で1日1〜3便の臨時バスを運行していた。乗客が大人1人だけとみられる便もあったという。市の調査に、石屋川営業所の職員らは「需要があると思って運行した。運輸サービス課には口頭で打診していたので問題はないと思っていた」などと説明。市交通局は「手当が目当てだったと言われても仕方がない」としている。市バス運転手の平均年収はボーナスや諸手当を含めて約880万円。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090228-OYT1T00572.htm