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2009年02月28日(土) 00時01分

盗難の梅原龍三郎「バラ」無傷で発見、古美術商が持ち運ぶ読売新聞

無事で見つかった梅原龍三郎の「バラ」(岡山県警笠岡署で)

 岡山県笠岡市の笠岡グランドホテル内にある美術館「ワコーミュージアム」で昨年5月、洋画家・梅原龍三郎(1888〜1986年)の油彩画「バラ」(2500万円相当、縦58センチ、横45・7センチ)が盗まれた事件で、笠岡署は27日、盗品と知りながら絵を運んだとして、岡山市中川町、古美術商三宅孝尚容疑者(65)を盗品等運搬の疑いで逮捕した。

 絵は傷などもなく無事で、当面、同署で保管し、同美術館に返還する。

 発表によると、三宅容疑者は25日午後4時頃、絵を自分の車に積み込み、岡山市内を走行した疑い。同日、「『バラの絵があるので見てほしい』と頼まれ、絵が持ち込まれた」と笠岡署に通報があり、通報者宅で署員が絵を発見。鑑定し、盗品と確認できたため27日に三宅容疑者を逮捕した。

 三宅容疑者は調べに対し、絵を運んだことを否認しているが、同署は窃盗事件への関与も追及する。

 絵は同美術館の所蔵で、壁にかけられていたが、昨年5月25日午後5時頃、額から外され、なくなっているのが見つかった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090227-OYT1T01286.htm