マツダが4月から減産を緩和し、国内の一部工場で週5日の操業態勢を復活させる方針を固めたことが27日、分かった。世界的な需要減を受け、2月から毎週金曜日を終日休業として生産量を抑えてきたが、在庫圧縮が進んだと判断し、減産幅を縮小する。
4月1日以降、防府工場(防府市)は、休業日としていた金曜日の操業を復活。最量販車種の新型アクセラの世界販売の拡大に合わせ、生産を増やす。本社宇品工場(広島市南区)は金曜日の休業を月2日に半減する。4—6月の国内生産は月産4万—5万台程度となる可能性が高い。1月の1.5倍程度まで持ち直すものの、前年実績比では依然、5割前後にとどまる見通しで、本格的な回復は欧米の需要増を待つことになる。マツダと生産態勢を連動させている地場部品メーカーも正念場が続きそうだ。