被爆した広島市役所旧庁舎の敷石を使う平和モニュメントが、日本と国交樹立140周年を迎えたオーストリアの首都ウィーン市に建立される。広島オーストリア協会とウィーン墺日協会の記念事業で、27日、中区の平和記念公園で被爆石の贈呈式があった。
同国に運ぶのは、市が保管してきた長さ180.5センチ、幅72センチ、厚さ15.5センチの敷石。式ではウィーン墺日協会のゲオルグ・イリッヒマン代表が「ウィーンの市民はモニュメントを前に、ヒロシマと世界平和の大切さを考え続けるだろう」とあいさつ。被爆石はトラックで成田空港に向かった。
【写真説明】平和モニュメントとなる「被爆石」(手前左)の贈呈式で、あいさつするイリッヒマン代表