東京と札幌、長野、福岡のNHKにあてて銃弾とみられる不審な金属片が送り付けられた事件で、東京のNHK放送センターに届いた金属片を警視庁が鑑定した結果、ライフルの実弾だったことが26日、分かった。
福岡放送局あての金属片は、旧式の型のライフルの実弾だったことも判明。捜査当局は、4カ所に届いた金属片が、同一の型の実弾である可能性があるとみて、札幌、長野両放送局に届いた金属片についても鑑定を急ぐ。
福岡県警によると、福岡放送局あての弾は長さ約7センチで未使用の状態。東京の放送センターに23日届いた弾も長さ約7センチだった。22日には福岡放送局の玄関でガスボンベなどが爆発する放火未遂事件も起きており、県警が慎重に関連を調べている。
NHKの4カ所あての郵便物は、いずれも「赤報隊」と印字されたB5判の紙に金属片が張り付けられ、消印は東京の「神田」になっていた。捜査当局は同一犯の可能性が高いとの見方を強めている。