宮崎地検は27日、高速バスの車内で女子短大生(19)の下腹部を触ったとして、福岡高裁宮崎支部判事、一木(いちき)泰造容疑者(52)(宮崎市別府町)を準強制わいせつ罪で宮崎地裁に起訴した。
一木容疑者は23日付で同高裁に退官願を提出したが、処分を決める弾劾裁判が開かれる可能性があり、高裁は退官願の扱いを保留している。
起訴状では、一木容疑者は今月8日夜、熊本県人吉市の九州自動車道を走行していた福岡発宮崎行きのバス車内で、隣の席で眠っていた宮崎県内の短大生のズボンの中に手を入れて下腹部を触り、短大生の手を自分の下腹部にあてたとしている。福岡市の自宅から単身赴任先の宮崎市へ戻る途中だった。
捜査関係者によると、一木容疑者は当初否認していたが容疑を認め、「すべての司法関係者の方々におわび申し上げます。被害者に申し訳ないことをした」などと供述しているという。
平田豊・同高裁事務局長は「現職裁判官が起訴されたことは誠に遺憾」とのコメントを出した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090227-OYT1T01050.htm