奈良県天川村の汚職に絡む捜査情報漏えい事件で、村長だった車谷重高被告(51)の携帯電話に、県警組織犯罪対策1課警部補だった大沢成光容疑者(53)(刑事部付)との発着信記録がなかったことがわかった。
県警は車谷被告が大沢容疑者との関係を隠そうとして記録を消去した可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者によると、大沢容疑者は昨年11月15日頃、車谷被告に汚職事件の内偵情報を漏らしたとされ、その後も携帯電話などで連絡を取り合っていたとみられている。県警は昨年12月6日、車谷被告を逮捕し、押収した携帯電話を電話会社側の記録と照合。この記録で、2人の通話が確認されている時間帯の発着信記録もなかった。車谷被告の携帯電話のアドレス帳に、大沢容疑者の携帯電話番号の登録もなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090227-OYT1T00714.htm