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2009年02月27日(金) 09時02分

三重の近鉄大阪線で脱線、けが人なし…機材置き忘れ原因か読売新聞

脱線した近鉄大阪線の車両。構造物が衝突で折れ曲がった(27日午前7時24分、津市で)=山本哲生撮影

 27日午前5時35分頃、津市白山町上ノ村の近鉄大阪線で、名張発伊勢中川行き普通電車(2両編成)が本線から支線に入り込み、2両とも脱線した。乗客9人と乗員2人にけがはなかった。この事故で、同線は青山町—伊勢中川間で上下線とも不通となった。難波—名古屋間の特急はすべて運休となり、復旧の見通しは立っていない。

 近鉄の発表によると、現場では同日未明、支線に保線車両を入れて送電線の補修作業をしており、近鉄と三重県警は、保線車両を支線へ引き込むための短いレール状の接続機材を置き忘れたため、電車が誤って進入した可能性があるとみて調べている。県警は業務上過失往来危険の疑いもあるとみて捜査している。

 国土交通省の運輸安全委員会は、原因調査のため、鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090227-OYT1T00274.htm