東京のNHK放送センターと三放送局あてに銃弾とみられる金属片が送り付けられた事件で、札幌放送局と長野放送局あての金属片も、旧日本軍が使用していた三八式歩兵銃の実弾であることが二十七日、分かった。北海道警と長野県警が明らかにした。東京都渋谷区の放送センターと福岡放送局も含め、銃弾はすべて同種と判明した。
各地のNHKにあてられた金属片入りの郵便物は、消印が二十三日付で東京の「神田」となっているなど特徴や様式が似ており、捜査当局は同一人物が送り付けたとみて、威力業務妨害などの疑いで捜査している。
長野県警によると、銃弾に火薬は入っていたが、雷管の機能は失われていた。県警は脅迫の疑いなどで捜査している。
長野放送局には二十四日朝、郵便小包の「エクスパック500」を使い、「赤報隊」と書かれた紙にテープで張り付けられた状態で銃弾が届けられていた。