記事登録
2009年02月27日(金) 09時59分

採血ミスで患者側逆転敗訴中国新聞

 呉市国保安浦診療所で、看護師が採血時に左腕の動脈を損傷し慢性的な痛みが生じたとして、同市の男性が、市に約1億2500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、広島高裁であった。広田聡裁判長は、一審広島地裁呉支部の判決のうち看護師の過失を認めて市に約5200万円の支払いを命じた部分を取り消し、男性の請求を棄却した。

 広田裁判長は「採血を契機に反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)を発症した」としたが、看護師の過失は認めず、「RSDの発症原因はまだ解明されていない。仮に動脈を損傷させたとしても発症との因果関係を認めることはできない」と判断した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902270025.html