5億円超の累積赤字を抱える府中市立府中北市民病院(上下町)について、市は26日、経営健全化に向けた2009—11年度の改革プランをまとめた。運用する病床数を減らすなどしてコストを圧縮し、経営体制の強化を図る。
プランによると、計110の一般・療養病床のうち運用は計85床に限定。一部の看護師や看護助手を別の病院に配置転換して人件費の負担を軽減する。消耗品費や機器リースも見直し、本年度比4500万円のコストを圧縮する。
一方で市は、将来にわたり医師不足などが懸念されるため、同病院単独での存続は困難と判断。プランの推進と同時並行で、市内や近隣の公立・民間病院と連携するなど、地域全体を持続的にカバーする医療体制の構築を目指すとしている。