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2009年02月27日(金) 16時28分

要介護度3以上が4658人待機中国新聞

 広島県内の特別養護老人ホームへの入所希望者のうち、常に介護が必要とされる要介護度3以上で、老人保健施設など他の介護保険施設にも入所していない「待機者」の実数は、昨年10月の時点で4658人に上ることが県の調査で分かった。県は新年度から3年間での解消を目指すとしている。

 県内163の特養(定員計9908人)に入所を申し込んでいる人は計2万6035人。これを精査した結果、自宅や有料老人ホームなど介護保険施設以外で過ごしているのは1万1117人。このうち排せつや着替えなどに全面的な介護が必要な要介護度3—5の人数が4658人だった。

 県は新年度から3年間の介護保険事業支援計画で、特養や老健施設、認知症グループホームなどの整備により計約3200人の定員増を見込む。既存の特養には、入所者の入れ替わりなどで新たに年間約2100人が入所できるとしており、11年度末には計約5300人が受け入れられるようになるという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902270225.html