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2009年02月27日(金) 16時28分

江戸期の城跡や古代神事跡も中国新聞

 山口県周防大島町横見の観音山山頂にある城跡を、町文化財保護審議会委員の中原勲さん(79)=同町西屋代=らが、初めて調査した。石垣などが残っていたほか、古代の神事の跡も確認した。

 城跡は標高253メートル、瀬戸内海を見下ろす山頂にある。長さ14メートル、高さ1.3メートル前後の石垣や、3カ所の郭(くるわ)跡も見つかった。

 中原さんと、同行した柳井市文化財保護審議会会長の松岡睦彦さん(69)=同市伊陸=によると、16—17世紀の山城で、江戸時代の地誌「防長風土注進案」にある宗岡城跡ではないかという。城跡のほか、山頂には古代の神事に使っていたと思われる「磐座(いわくら)」と呼ばれる岩もあった。

【写真説明】石垣の高さを測る松岡さん(左)と中原さん

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902270047.html