大阪矯正管区は二十七日、受刑者に職員の住所を漏らした罪で起訴された大阪刑務所の副看守長
矯正管区によると、尾添被告は昨年四月、工藤被告の房の責任者となり、ほかの受刑者への伝言を仲介したり、携帯電話を貸したりするなど便宜を図るようになった。
さらに五月と六月の二回、工藤被告の親族にあてて、現金書留で計三百九十五万円を郵送。尾添被告は調査に「貸した金で、出所後に返ってくるものだ」と説明、脅迫されたのではないかとの見方を否定したという。
尾添被告は、昨年五月二十六日ごろに工藤被告に同僚の住所を教えた国家公務員法違反などの罪で起訴された。大阪地検の調べには「自分の不適切な処遇が発覚するのが嫌だった」と供述したという。