【エディンバラ(英国北部)27日共同】気候変動問題に取り組む若者の支援を目的として、英国の国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルが各国で選考した「気候チャンピオン」の研修会が英国のエディンバラで行われ、日本の高校生2人が27日、独自の温暖化対策案を発表した。
23日に始まった研修会には、ドイツや中国など14カ国から27人が参加。それぞれが考案した気候変動対策の計画を紹介し合い、問題点や改善点を議論した。
日本からの参加者は神戸市立葺合高2年の中田綾菜さんと東京都立国際高2年の建部祥世さん。
中田さんは、校舎の脇にヘチマを植えることで校舎への直射日光を遮り、夏の教室の温度を電気を使わずに下げる「グリーンベール計画」を発表。参加者にヘチマが原料の化粧水をつけるパフォーマンスも織り交ぜ、ヘチマの有効利用をアピールすると、大きな歓声が上がった。
建部さんは、高校にエコ委員会を立ち上げて、普段の生活を変えることで二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献できる方法を生徒から募集。全校生徒が参加してCO2削減度合いを競い合うプロジェクトを計画していると発表。競争原理を導入することで、CO2削減のレベルが高まることを目指す。