香川県立中央病院(高松市)の受精卵取り違えで、担当医だった川田清弥医師(61)は27日、都内で日本産科婦人科学会の吉村泰典理事長らに取り違えの経緯などについて事情説明した。
川田医師は、移植する受精卵は1個に限定するという学会の倫理規定に反し、計23人の不妊治療患者に複数の受精卵を移植していた。終了後の記者会見で、吉村理事長は「かなり厳しい規定だが、(会員は規定を守るよう)理解していただきたい」と述べるにとどめ、この点に関し川田医師の処分は検討しない方針を明らかにした。
取り違えについて、吉村理事長は「遺憾の念を禁じ得ない。作業台に複数の培養容器を並べたことが大きな問題だった」と話し、厚生労働省と協力して再発防止に努める考えを示した。
川田医師も記者会見し「経緯説明は学会員として当然の義務と考え、自ら申し出た。専門家の先生の疑問にも答えたかった」と話した。