警視庁は27日、東京都内の2月の振り込め詐欺被害の届け出が、件数、被害額ともに統計を取り始めた2005年1月以降、最低になる見込みとなったことを明らかにした。
2月を「振り込め詐欺撲滅月間」として対策を強化した結果、26日までに届け出があった被害は89件で、被害額は約1億4000万円だった。警視庁幹部は「捜査の効果がじわじわ出てきた」としている。
警視庁は詐欺グループの摘発も強化し、74人を逮捕。バイク便などを装い、被害者宅に直接現金を受け取りに来るケースが増えており、家人にだまされたふりをしてもらい、犯人をおびき出す捜査手法も活用した。