愛知県警は、事件で押収した証拠品にICタグを取り付けて、データベース管理するシステムの試験運用を3月1日から開始する。証拠品の紛失防止や保管業務の簡略化を進める狙いで、全国初の試みという。
県警刑事総務課では「煩雑な管理業務を圧縮することで、その分の力を捜査に回したい」と話している。
同課によると、証拠品が多い中川署(名古屋市)と愛知署(同県東郷町)をモデルケースとして運用を開始。ICタグの番号を読み取ることで、証拠品の事件名や押収年月日、容疑者名、保管場所などが瞬時に分かるという。
また、ICタグとは別に押収品目録などの書類を書くための電子ペンも導入。専用の紙に書くことで、内容を直接パソコンに取り込めるという。これまでは同じ押収物に対し、同様の捜査書類を約20種類、新たなに作成しなければならなかったが、記載内容が重複する部分については取り込んだデータを転載できるようになった。
(共同)