鹿児島県出水市の県立野田女子高校で調理実習中の生徒ら計18人が一酸化炭素(CO)中毒になった事故で、経済産業省原子力安全・保安院は27日、「窓を閉め切ったまま、自然排気式ボイラーと換気扇を同時に使ったことが原因とみられる」と発表した。
保安院は同日、文部科学省に対し、学校施設で同タイプのボイラーを使用する際は、窓を閉めた状態で換気扇を使わないよう注意喚起した。
保安院が2月に学校で実施した実験で、窓を閉めたままボイラーと換気扇を同時に使うと室内の気圧が低下、通常は排気筒から自然に屋外に排出される一酸化炭素が室内にたまり、濃度が上昇したことが確認された。
事故は1月26日に発生。風邪をひいていた生徒がいたため、普段は開けることになっている窓を閉めたまま調理実習をしていたという。